在庫商品の管理を厳格に行っていると、どうしても売れないものを廃棄することが
あります。
お金を払って仕入れた商品なので、できればお金に換えることが望ましいです。
しかし、長期間滞留している在庫は売れる見込みがないため廃棄してしまうほうが
管理上はすっきりします。
売れる見込みがあるかないかを判断するのも重要な経営判断です。
滞留している在庫も保管コストや管理コストがかかっています。
売れる可能性と諸々のコストを天秤にかけて判断する必要があります。
判断の結果、廃棄するとなった場合には注意が必要です。
多額の商品在庫を廃棄する際には、確実に廃棄していることを証明できる
ようにしなければなりません。
税務調査では、多額の棚卸廃棄損(商品在庫を廃棄したことによる損失)を計上した
場合、本当に廃棄しているかどうかを詳しく調べられます。
確実に廃棄していることを証明するためには、廃棄業者から廃棄証明(マニュフェスト)を
取得することをお勧めします。
また、トラックに積み込んだ状態を写真に撮っておくなどして本当に廃棄しているという
事実をしつこいくらい証明できるようにしておきましょう。