枚方市の税理士三木博人です。
前回は、正しい粗利益率をウォッチすることが重要であるということを述べさせて
いただきました。
粗利益率は、自社のビジネス環境に大きな変化がなければ変化しないことが
一般的です。(ただし「ビジネス環境に変化がない」ことがあまりありません。)
前年同期や前月と比較して、率に大きな変化があった場合には何らかの理由が
あるはずです。
利益率の高い(低い)商品がたくさん売れた、仕入価格に変更があった、などの
原因が考えられます。
ちなみに、売上全体が少なかった、たくさん仕入をしたけど売れなくて在庫になって
いる、などの理由は粗利益率の変動の理由ではありません。
この理由を探して、どのように改善するか、どのように伸ばしていくかを考えることが
重要になります。
理由なしに粗利益率が大きく変化している場合には、粗利益の計算に誤りがある
可能性が高いです。