枚方市の税理士三木博人です。
前回は、個人事業者の方の家事関連費が経費になるための要件についてまとめました。
経費になるか、ならないかは行っている業務に必要であるかどうかで判断するということでした。
また、必要かどうかの判断は客観的にみて必要であるかどうかということを支出した人が
証明できるようにしておく必要があります。
このように、「業務の遂行上必要な経費」であることは、支出した人が必要であることを
証明できれば経費に入れればよいのです。
必要かどうかは支出した本人が一番よくわかっています。
本人が業務の経費かどうかを判断することが最も合理的であると思われます。
会計事務所が関与する場合、資料の渡し方によっては、この判断を会計事務所が
しなければならない場合があります。
業務用のレシートもプライベートの支出のレシートもごちゃまぜにしている場合は、
会計事務所が集計をする際にレシートの選別をします。
選別の基準は、「会計事務所の担当者がみても経費になりそうなもの」だけが選ばれます。
会計事務所では、税務調査でお客様に迷惑をかけてはいけないため経費になる、
ならないの判断基準が保守的であることが多いです。
「保守的」とは、経費になるかならないかわからないものはプライベートのものと判断する
ということで、結果的に必要経費にするものが少なくなる傾向にあります。
（中にはイケイケで何でも経費にする思い切りのよい人もいますが）
また、ビジネスの現場から離れた立場の会計事務所では、必要かどうかの判断を
適切にできるとは思えません。
レシートの整理が苦手という方もいらっしゃると思いますが、レシートの整理を
人任せにしていると損になることが多いです。
