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三木博人オフィシャルブログ

業績をタイムリーに把握することで節税につなげる

2015年3月23日

枚方市の税理士三木博人です。

前回は、記帳を遅れずに行うことで、自分の商売の「仮説と検証」を行うことが可能に
なるということを書きました。

記帳を遅れずに行うことで、いくら儲かっているかをタイムリーに把握することができます。

そうすると、このまま推移するとどれくらい税金がかかりそうか、ということも
わかるようになります。

税金がいくらかかりそうかがわかれば、節税の対策を打つことも可能です。

節税の中には、期間が過ぎてからであればどうしようもないものもあります。

個人事業者の方は、1月から12月までの期間で収支を集計して、所得を計算します。

その所得に対して所得税や住民税がかかります。

12月までに所得がいくらになるかを把握しておくことで、節税対策の選択肢が
多くなります。

本来翌年1月以降に実施しようとしていた広告宣伝を前倒しする、オフィスの修繕を
前倒しで行う(大規模な修繕だと効果があまりない場合もあります)
など、翌年の
経費を前倒しで支出することは有効です。

「経費を今年計上しても、翌年計上しても、同じ金額なら影響は同じでは?」という
疑問があるかもしれませんが、個人の所得税は所得金額が大きければ
高い税率が
適用されます。

税率が高い年に費用を計上した場合、抑えることができる税金も多くなります。

反対にあまりもうかっていない年に費用を計上した場合は、抑える税金が少なくなります。

今年が儲かっていて、来年の業績が不透明であるのであれば、今年計上できる費用を
前倒しするということを考えるべきです。

これが最も確実で無駄のない節税です。

自分の商売の仮説と検証を行い、業績もタイムリーに把握することで、さらに節税の
選択肢を広げることができます。

「本業よりも節税が大好き」という節税マニアの方々には物足りないかもしれませんが、
本来「節税」の優先順位は本業よりも下のはずです。

節税は必要ですが、不必要な支出をしてまで行うものではありません。

前倒しできる経費がないのであれば余計な買い物をせずに、税金を払う方が結果的にお金は残ります。

儲かったときほど冷静になりましょう。

枚方市の税理士 三木博人税理士事務所(大阪府枚方市)