枚方市の税理士三木博人です。
帳簿作成で行っていることを細分化すると、「分類」「転記」「集計」になります。
手書きで帳簿をつけて、試算表を作成したり、決算書まで作成する場合も
この三つの作業です。
日商簿記検定などの簿記試験なども、これら三つの作業ができるかどうかを
測定する試験です。
取引がどのようなものか、どの勘定科目を使用するのがよいかを判断するのが
「分類」です。
具体的に「分類」は、「仕訳帳に仕訳をする」ということです。
仕訳をして、総勘定元帳に「転記」をします。
仕訳をした左側と右側の金額をそれぞれの勘定科目に転記します。
転記したそれぞれの勘定科目の金額を左側と右側で「集計」して、残高を算出します。
この一連の作業で、試算表や決算書を作成することができます。
これらの作業のうち、「転記」と「集計」はコンピュータが得意中の得意の作業です。
「転記」とは、同じ情報を違う場所に書き写す作業です。
「集計」は、そもそもコンピュータには敵いません。
会計ソフトで帳簿作成をするのがラクな理由は、これらの作業を会計ソフトが
やってくれるからです。
唯一「分類」だけが、人間がしなければなりません。
ただし、取引のうち多くのものは毎回同じ処理をするだけ、というものです。
売掛金の入金、仕入や経費の支払、など決まった相手先に決まった勘定科目を使用する
ことがほとんどです。
「分類」についても一定のパターンにあてはめることができれば、多くの処理は
こなせるでしょう。