枚方市の税理士三木博人です。
前回は、簿記の作業を細分化することで、ほとんどの作業を会計ソフトが
行うことができる、という点をみました。
具体的には「分類」という作業のうち、一部は判断を要する処理であるといえます。
現在進化を続けているクラウドタイプの会計ソフトなどであれば、このあたりを
「ある程度」自動的におこなってくれます。(初期設定などが必要ですが)
「記帳」という作業を行うに当たっては、なるべく手間をかけないという点が重要です。
作業そのものからは価値が生まれないからです。
記帳の役割は何でしょうか?
商売の結果を数字で知ることができ、その結果が事前に想定していた仮説と
異なる場合は、何が異なっていたかを検証する、ということを行うためには、
会計データが必要です。
これらの検証作業に必要なデータを作る、というのが記帳の役割ではないかと
私は考えています。
税金を払うためだけに「やらされている」記帳をするのではなく、検証データ作りを
していると考えると積極的に取り組むことができるのではないでしょうか?
もちろん現在の商売を続けていると、どれくらいの税金を支払う必要があるか、
をシミュレーションすることは重要です。
税金の支払もビジネスの一部なので、シミュレーション「も」必要ですが、それだけ
ではないと考えています。