枚方市の税理士三木博人です。
前回は、消費税の支払が厳しいときの対処方法をまとめました。
ただし、根本的に消費税の支払額を少なくする、ということではなく、
運転資金にしてしまわないように分離しておくということでした。
消費税の支払額を少なくする=消費税の節税は、可能なのでしょうか?
結論から申し上げますと可能です。
例えば、108万円の買い物をすれば8万円の消費税が節約できます。
(消費税のかかるものを購入する必要がありますが)
法人税や所得税の場合と異なり、固定資産になるもの(建物や自動車など)を
購入した場合でも消費税の節約となります。
ただし、確実にキャッシュアウトが108万円あり、申告すれば8万円が戻ってくる
(108万円の買い物をしなかった場合と比べて8万円消費税支払が少なくなる、
という意味)ということなので、トータルでは100万円のキャッシュアウトとなります。
消費税の節税をしようとすると、かなりのキャッシュアウトをしなければならない
ということです。
消費税は計算構造がシンプルなため、節税の余地が少ないと言われています。
法人税や所得税であれは、さまざまな節税スキームが開発されますが、消費税に
ついては決定的な節税スキームがない、というのが現状です。