枚方市の税理士三木博人です。
一般的に「財務内容のよい会社」とは、どのような会社のことをいうのでしょうか?
貸借対照表の右側をみて、「負債の部」と「純資産の部」の数字がいくら
くらいかを確認するとわかります。
「負債の部」の金額と「純資産の部」の金額を合計したものが総資産の金額です。
総資産に占める純資産の割合が高ければ「財務内容のよい会社」といっても
よいと思われます。
純資産の部の中でも「利益剰余金」が多い会社は特に財務内容がよい会社です。
純資産の部は、大きく分けて「資本金」「資本剰余金」「利益剰余金」から
成り立っています。(他にもあるのですが、中小零細企業ではあまり出てきません)
このうち「資本金」と「資本剰余金」は、株主が出資をしたお金です。
「資本金」「資本剰余金」は通常ではマイナスになることはありません。
(まれになることもありますが、例外ケースです)
「利益剰余金」は、会社が過去に稼いだ利益の金額を積み上げたものです。
この金額が大きいということは、過去から多くの利益を蓄えてきたということです。
ここでいう「利益」は、損益計算書の一番下の「当期純利益」という数字です。
当期純利益のことを「税引後利益」といったりしますが、税金まで支払った後の
利益をいくら積み上げたか、ということになります。
1年や2年くらいのことであれば、社長が自分の給料をほとんど取らずに
利益を出す、ということができるかもしれません。
しかし長期間にわたって利益を出し続けるということは簡単に
できることではありません。
簡単にできないからこそ財務内容では大きなアドバンテージとなります。