枚方市の税理士三木博人です。
会社の経営においては、「何かあった時の備え」が必要です。
何も高額の保険に加入しなければならない、ということではありません。
会社が倒産してしまう直接の要因は、「お金がなくなってしまうこと」です。
売上が減少したり、借入の返済や経費支払などが過大になったり、ということが
ありますが、これらは「お金がなくなってしまう」ということに行き着きます。
「何かあった時」というのは、お金がなくなってしまう原因が発生してしまう
ことだと考えてもよいと思います。
お金があれば、倒産の可能性はかなり低くなります。
ビジネス上の問題のほとんどは、お金があれば解決できます。
人の問題や設備の問題などもお金で解決できるものが多いです。
(「すべて」解決できるわけではありませんが)
「何かあった時の備え」とは、いざというときに会社のために使えるお金を
用意しておく、ということです。
どこからであっても資金を調達できれば倒産を回避することができます。
しかし、お金を調達するといっても返済しなければならないお金(借入金)であれば
いずれは返済しなければならなくなるため、返済の原資を稼ぐ必要があります。
最終的には返済の必要のないお金を用意する必要があります。
「返済の必要のないお金」とは、資本金か稼いだ利益のいずれかです。
内部留保をたくさん積み上げて、現金預金を確保する、ということを続けると
倒産しにくい会社の貸借対照表に近づきます。