売上や仕入を分解すると、「数量」と「単価」という要素に分解できます。
売上や仕入は、「数量×単価」という掛け算で算出されます。
「売上が前年より増加した」という場合、前年より数量が増加したのか
単価がアップしたのかを知ることで、前年との実績対比の解釈が変わります。
例えば、単価を下げたけど、その分数量をたくさん稼いだので、トータルとして
増収(売上の増加)を確保した、という見方をします。
そして、前年との実績対比の解釈を元に今後の利益計画を立てることになります。
計画も「数量」と「単価」を掛け算したものをベースにして作成します。
仕入の単価数量と売上の単価数量を商品別に把握すれば、商品ごとの
売上総利益(粗利)がわかります。
ここまで把握できれば、どれをいくつ販売するのが一番有利になるかが
わかります。
また、商品ごとにどこまでなら値引きしても大丈夫かといったことのヒントも
得られます。
このように「単価」と「数量」に分解することで、増減要因の分析の精度が
格段に高まります。