ルールは作っただけでは不十分で、しっかり運用できているか
を確認しなければなりません。
税務では、「ルールがあること」を前提に認められるものがあります。
出張旅費規程があって、常識の範囲内で出張の際の日当を定めている場合
その日当はもらった人には課税されません。
(「課税されない」のはもらった人に所得税がかからないということです)
この場合、「ルールを作る」ことが前提になります。
出張旅費規程を作ったら、作ったルールの通りに運用しなければ意味がありません。
出張の際に日当が欲しくて旅費規程を作ったものの、作ったことを
忘れている場合もあります。
ルール通りに支払われない日当は、給与課税される可能性があります。
結局、ルールを作ったものの、作っていないのと同様になっていまいます。
ルールを作る際には、会計事務所に相談したりして、それなりに考えて作りますが、
何年か運用していると、必ずしもルール通りになっていないことがよくあります。
値引きや割戻しのルールや情報提供料の率を定めたルールなどルールが
決まっていることが前提で費用(損金)にできるというものがあります。
これらのルールを作った場合は、ルールを守っているかどうかを
定期的に確認しておく必要があります。