三木博人税理士事務所
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会社にお金がないのに利益が出ている(借入が多い場合)

2014年8月1日

会社にお金がないのに利益が出ているというケースがあります。

あまり嬉しいものではありません。

どのようなケースが考えられるでしょうか?

代表的なものは、借入の返済が多額であるというケースです。

借入の返済のうち元金部分については、お金が出ていくのに費用になりません。
反対に減価償却費は費用ですがお金が出ていきません。

借入をして設備投資をする場合は、返済額と減価償却がバランスするように
しなければなりません。

借入返済額が減価償却を上回るようであれば、利益が減る以上に
資金が減っていきます。

そうなると、お金がないのに利益が出ている状態になります。

この場合困ったことに、お金がないのに儲かっているため、儲けに対して
法人税などが課税されます。

お金がなくて、税金が払えないとなると「税金が高すぎる!」
「節税しなければならない!」などという思考になりがちですが、
案外税金が高いというよりも、借入をし過ぎということがあります。

ビジネスにおける借入の有効性を否定するつもりはありませんが
何でも借入で対応していると返せなくなる可能性が高くなります。

なぜ借入をしてまで投資をするのか、その投資案件は借入の返済と利息を
上回って、税金の支払いまでカバーできるのかを改めて考える必要があります。

枚方市の税理士 三木博人税理士事務所(大阪府枚方市)