三木博人税理士事務所
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三木博人オフィシャルブログ

なぜ在庫の廃棄は問題になりやすいか?

2014年10月1日

前々回は、在庫の廃棄をする際の留意点について述べました。

なぜ、税務調査で在庫の廃棄を詳細まで調べられるのでしょうか?

在庫の廃棄を帳簿上だけで行うことで、簡単に利益操作ができてしまうからです。

在庫を「捨てたことにして」棚卸廃棄損を計上すれば、利益を圧縮することができます。

利益の圧縮で税金も抑えることになります。

また、廃棄したことにした在庫を実際には捨てずに、帳簿外で持つことにより、
「簿外在庫」とすることができます。

この簿外在庫を売却すれば、会社の帳簿外の売上収入を作ることができます。

ここで得られた収入(お金)は、簿外のお金になります。

これは裏金と呼ばれるものです。

もちろん「捨てたことにする」というのは、立派な脱税行為です。
事実でない処理をしているので、発覚した場合、大きなペナルティを
受けることになります。

調整をしやすい項目であるので、慎重に証拠を残しながら廃棄を行う
ことが重要になります。

枚方市の税理士 三木博人税理士事務所(大阪府枚方市)