枚方市の税理士三木博人です。
レシートを保存する場合、月ごとに保存するか内容ごとに保存するかという問題が
あります。
会計事務所などに処理をお願いする場合、月ごとに資料を送ることが多いので、
月ごとに整理することが多いと思われます。
会計事務所が、月ごとの整理を要求する場合もあります。
月次決算をきっちりするということであれば、月ごとの整理は必要です。
しかし、会計処理については、必ずしも月ごとに行う必要はありません。
確かに時間順に並んでいたら、後からの検索がしやすいと思われます。
しかし、後からの検索というのは税務調査のときくらいです。
会計処理のことを考えると支払手段別に整理すると便利でしょう。
現金払いのもの、口座引き落としのもの、などに分類すると処理がしやすくなります。
また、繰り返し出てくるものがあれば、それをひとかたまりにしておくということも
よいでしょう。
会計ソフトを使用していると、摘要欄などを登録したりできるので同じものがあれば
繰り返し処理できて便利です。
会計ソフトでの処理であれば、月ごとにこだわらなくてもよいでしょう。
ばらばらの日付で入力しても、後から日付で並べ替えてもらえます。
過去の修正が一切できないという会計ソフトもありますが、多くのソフトは柔軟に
対応できます。
月ごとの整理を求める会計事務所があるのは、会計事務所で月次入力をするから
というのと、昔の手書き帳簿の名残かと思われます。
手書きの帳簿であれば、月ごとに帳簿を締め切るとその後から記載することはできません。
だから「月ごと」という単位をかなり意識して処理を行っていたと思われます。
(私は手書き帳簿という実務をしたことがないので想像ですが)
会計ソフトでは、そのあたりは柔軟に入れ替えができます。
ただし、過去を書き換えるというのは不正につながるという考えもありますので
あまり頻繁に過去の書き換えを行わない方がよいでしょう。