枚方市の税理士三木博人です。
よく「現金を管理する」という表現をしますが、どのようなことをすればよいのでしょうか?
現金の出入りを記録することは当たり前ですが、それに加えて現金が手元に
いくらあるかを常に把握する必要があります。
現在手元にある現金残高がいくらあるかを把握します。
そして現金の出入りを漏れのないように記録します。
「スタート時点の現金残高+入金額-出金額」で記録上の現金残高が算出されます。
ここで把握できるのはあくまで「記録上の」現金残高に過ぎません。
実際の現金残高が記録上のものと一致しているかどうかを確認する必要があります。
ここまでできていなければ、管理をしていることにはならないという
認識を持つ必要があります。
この「実際との照合」が手間のかかる作業なのです。
現金と同様に、在庫についても「実地棚卸」という作業があります。
これも記録と実際の照合です。
記録が漏れていた場合や間違った金額で記録している場合は、
記録と実際は一致しません。
不一致の原因を追究し、経常的に起こるのであれば、仕組みを改善するなどの
手を講じる必要があります。
実際の残高と照合をして、記録と実際に差異がないかどうかを確認してようやく
「現金を管理する」と言えるのです。