枚方市の税理士三木博人です。
税理士試験が終わり、税理士受験生の方々も就職活動をする時期です。
私もかつては、酷暑の中で就職活動をしたことがあります。
就職先としての税理士事務所を選び際にはどのような点を検討したらよいでしょうか?
就職先を選ぶ際には、「現状」と「将来見通し」をさまざまな角度から検討して
判断を下すことが多いのではないかと思われます。
「現状は大変な職場だが、将来のためのスキルアップにつながりそう」
「残業がなくてラクそうだが、将来は事務所が存続しているかどうか心配」
など、さまざまな考え方があります。
一般的な税理士事務所が提供しているサービスの多くは、今後は存在しなくなる
といわれています。
記帳代行や申告書作成などの事務処理は、近い将来なくなると思われます。
(・・と20年ほど前から言われていますが、現在はまだあります)
これらの事務は急にゼロになるとは思えませんが、将来は徐々に縮小していく
ことは確実です。(すでに縮小は始まっています)
また「専門家としての専門知識の提供」についても、インターネットなどで
調べることが一般的になれば、相対的に価値を失ってしまいます。
(専門的知識がなくてもネットで調べればある程度のことはわかります)
ここまでのことは、どの税理士でもある程度は認識していると思われます。
このような現状であればどのような手を打つか、というところからが
それぞれの税理士の考え方の分かれるところです。
この「どのような手を打つか」に共感ができることが、マッチした職場選びの
条件になるのではないかと思います。
将来どこを目指すかで、税理士事務所の個性が決まると言えるかもしれません。
現在の業務がラクかしんどいか、将来どのような価値を提供したいと考えるか
がポイントとなります。