枚方市の税理士三木博人です。
たくさんの取引を会計処理すると最終的な数字は処理する人によって異なります。
ロジカルな数字の世界なので、誰がやっても必ず同じ結論になると思われる
かもしれませんが、たくさんの取引を処理すると違う結論になります。
処理する人によって、貸借対照表の総資産の金額が変わる、損益計算書の
段階利益(売上総利益、営業利益、経常利益など)が変わる、といったことが
起こり得ます。
これは、会計処理でも税金計算でも複数の方法があり、どれを選択するかで
答えが変わるからです。
場合によっては、当期純利益の金額が変わる場合もあります。
このように選択の幅が広く、ある程度自由な処理が認められています。
決算の数字に正解がない(複数の正解がある)ともいえます。
ここが受験勉強の問題と実務の最大の違いです。
受験勉強では、答えが一つになるように作られています。
(そうしないと客観的な採点ができないからです)
近い将来には、クラウド型の会計ソフトに預金やクレジットカードの情報を
自動的に取り込むことが当たり前になります。
このようになると違いが出る部分が限られてきます。
会計処理が全自動になると誰がやっても同じになる時代が来るかもしれません。