枚方市の税理士三木博人です。
例えば、売上が1億円だとした場合に、どれくらい経費を使うのが
妥当なのでしょうか?
答えはありません。
「売上の3割の経費を使うのがが正解です」などという「定説」のようなものは
ありません。
1億円の売上をもっと増やせると思えば、たくさんの経費をかけても
良いと思います。
今後の見通しが不明である、というのであれば経費を使わず、売上も
サイズダウンするというのも一つの方法です。
「経費をどれだけ使うか」は、お金という経営資源をどれくらい配分するか
ということです。
ここでは、日常的な経費の支払ではなく、どこにどれだけお金をかけるのか、
について決めることをいいます。
経営資源をどのように配分するかを決めるのは経営者です。
模範解答はなく、経営者が自分の判断で配分を決めます。
この判断の積み重ねが「経営する」ということです。
経費を使っても、それ以上のリターンを見込めるのであれば使うべきです。
ただし、リターンがあるかどうかはやってみないとわかりません。
そして、判断の結果についても経営者が責任を負います。
判断するにあたっては、いろいろな情報を参考にするのはよいのですが
どこかに正解がある、と思わないことが重要です。
自分で答えを出すことが「経営する」ということだと思います。
外部環境も内部環境も日々変化するので、その答えが次にも使える
という保証はありません。
「経営する」ということは、マニュアルに従って判断すれば誰でも
成功できる、というものではありません。