枚方市の税理士三木博人です。
個人事業者の確定申告のための記帳で、一番多い質問が
「これは経費になるの?」というものです。
たくさん経費になれば税金が安くなりますし、経費にできなければ税金が
高くなります。
できればたくさん経費になればいいのに、と考えることが一般的です。
経費になるための要件は(本当は細かくあるのですが)、
①事業に関係している
②支出している
という2点です。
よくあるのが「領収書をもらっておけば経費にできる」と考えている方ですが
これは、②の「支出している」ということを証明するための要件にすぎません。
領収書があっても、事業と関係のないプライベートな支出は経費になりません。
①の「事業に関係している」ことを証明することが重要になります。
「事業に関係している」というのは、事業内容によって経費にできる、できない
が異なることも多いです。
ある事業では経費になるのに、別の事業では経費にならない、ということも
よくあります。
例えば、ラーメン屋さんをしている人が他店の研究のために食べたラーメン代は
経費になりますが、単にラーメン好きの人が食べ歩きをしただけでは、経費に
なりません。
ただし、この場合でも他店の研究の他ために食べたのであれば、どこの店に
行って、そのお店はどうだったか、などの記録を残しておくとよいでしょう。
このように、事業と関係していることがわかるもの(本人のメモなどでも可)
をそろえておくと税務調査などの際にもあわてなくて済みます。