枚方市の税理士三木博人です。
本日平成27年12月18日は税理士試験の合格発表でした。
合格された方々、おめでとうございます。
私が合格してから13年たちました。
2002年(平成14年)12月に合格しました。
当時とは求められる能力なども異なっていると思われます。
当時は、試験合格には「集計力」や「記憶力」が求められました。
簿記論や財務諸表論などでは特にそうですが、税法の計算問題でも
「たくさんの数字をもれなく集計する」という能力が試されてきました。
2002年当時の会計事務所での実務でも、電卓を多用していた記憶があります。
しかし今ではあまり実務で電卓をたたくことはあまりありません。
記帳を会計ソフトで行い、申告書作成を税務ソフトで行うのが当たり前の
現在では、あまり電卓をたたかなくてもよくなりました。
もちろん検算する場合などもあるので、電卓をまったく使用しないわけでは
ありませんが、使用頻度は激減しました。
パソコンであれば、これらの処理が容易にできるようになりました。
当時の税理士試験では、税法条文を丸暗記する理論問題などもありましたので
記憶力も求められていました。
丸暗記で得られるものもあるのですが、膨大な労力をかけて記憶した条文も
現在の実務に活かされているか、といえば疑問です。
税理士試験で得られたスキルで、現在にも通用するものは少ないのですが、
目標を定めて、目標に向かって努力をする、という経験をできたのは
よかったのかなと思います。