枚方市の税理士三木博人です。
個人事業者が会計ソフトで処理しやすいようにするには、処理の対象と
なる資料を整理しておくことをお勧めします。
整理の基本として前回は、
・自動的に記録される方法をとる
・事業とプライベートを分ける
と申し上げました。
前回はこのうち、「自動的に記録される方法をとる」について申し上げました。
今回は「事業とプライベートを分ける」ということについて申し上げます。
代表的なのは、事業用の預金口座を作る、ということです。
プライベートの支出と事業用の支出が区別できなければ、会計処理はできません。
これが混在していると処理がしにくくなります。
預金から引き出したものが、何の目的だったか、などは1か月もすると忘れています。
通帳にメモする、という方法もありますが、それよりも手軽にできるのは
最初から分けておくという方法です。
生活費を引き出す場合は、毎月決まった日に決まった金額を引き出すように
しましょう。
生活費を決まった金額にすることで、生活費の使い過ぎを管理することが
できるようになります。
個人事業主の場合、収入がたくさんになればたくさん使うこともできますが
そのようなお金の使い方はあまりお勧めできません。
個人事業主には、税金や社会保険料の支払などは後から来ます。
計画的にお金を管理していないと、税金や社会保険料の支払ができなくなる
可能性もあります。
生活費については、あらかじめ上限を設けておいて、その範囲内で支出する
という方法をお勧めします。
こうすることで、事業用のお金を一定額だけ引き出してプライベートで
使うことになりますので、区分がしっかりできるようになります。