枚方市の税理士三木博人です。
ビジネスにおいて、借入をするということに対して、必要以上にネガティブに
なっている方が多いです。
確かに借入をすると、返済の負担がのしかかってきます。
借入をしてまで、事業を拡大したくない、という考え方があるのも確かです。
しかし、借入をして必要な投資をしっかり行うことで、ビジネスが
軌道に乗る時間を短縮することができます。
返済しきれないほど借りる、というのは避けなければなりませんが
借りることができる間に借りておく、というのも有力な選択肢です。
また、今後資金がショートしそうになったときに、迅速に借入をすることができれば、
資金ショートによる倒産リスクが軽減できます。
一般的に初めて借入をするときよりも二回目のほうが、審査などの
時間が短くて済みます。
初めての借入を遅れることなく返済を完了した場合、取引実績があるので、
審査が早くなり、タイミングよく借入をすることができます。
会社が倒産するのは、赤字を出したからではなく、「お金がなくなったから」です。
「お金がなくなる」という状態を回避するためには、資金調達の手段を
複数持っておくことが強みになります。
いざというときの手段の一つを作るために借入をするという考え方でよいと思います。
事業以外での借入はお勧めできませんが、事業での借入は上記のような
ものであれば積極的に検討してみてもよいと思われます。
ただし、借入後の収支バランスなどを慎重にシミュレーションしたうえで返済可能である
範囲内で検討することが必要であるということも付け加えておきます。