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会社の赤字と個人事業の赤字

2014年1月24日

会社で赤字が出た場合、繰越欠損金は9年繰り越すことができます。
しかし、個人事業で赤字が出た場合は3年しか繰り越すことができません。
この取り扱いの差は何でしょうか?

会社が赤字になった場合でも社長が給料をとった結果赤字という場合もあります。
会社では、経営者の給料も費用になります。
赤字になったとしても、経営者の給料は確保できているわけです。
もちろん、給料もとれない苦しい経営という場合もありますが。

個人事業で赤字であるということは、どういうことでしょうか?

個人事業では、自分に給料を出すということは認められていません。
赤字であるということは、自分の生活費をまかなうことができていないという状態です。
そこが、会社の赤字と大きく違う点です。 

事業が不振だから、どこかでアルバイトをするのであれば、給与所得を得ることになります。
事業のマイナスと給与所得を通算するとプラスになるかもしれません。

赤字の状態が3年以上続くのであれば、事業をやめてどこかで働くほうがよいということになります。

つまり、個人事業については長期間赤字であるということは想定されていません。
だから繰越の期間は3年で十分であると考えられます。

枚方市の税理士 三木博人税理士事務所(大阪府枚方市)