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領収書の管理がずさんだとどうなる?

2014年2月12日

会社の場合でも、個人事業者の場合でも、経理で必要な書類の保管が
ルーズだと、どのようなことが起こるでしょうか?

売上については、現金商売でなければ、通帳を見ればある程度わかります。

しかし、仕入や経費については、先方が送ってきた請求書や領収書を
保管しておかなければ、いくら支払ったかわかりません。

特に現金払いの経費などは支払った記録もないため、領収書を
なくしてしまえば、経理処理以前に、支払先とトラブルになった際にも
証拠がない、ということになってしまいます。

銀行からお金をまとめておろして、仕入や経費の支払いに充てて、その領収書を
なくした場合、銀行からお金をおろした記録だけが経理処理されます。

この場合、銀行の預金が減って、現金が増えた(または貸付金や仮払金が増えた)
という処理にします。

実際には、仕入や経費を支払っているのに証拠がないのでそのような処理を
してしまう会計事務所が多いのです。(領収書がないので仕方なくということです)

このような処理が積み重なると、現金残高(または貸付金や仮払金残高)が
多額になります。

そしてさらに、仕入や経費として計上しないため、実態よりもかなり儲かった
という決算になってしまうのです。

このようなルーズな会社は、決算関係の資料を会計事務所に提出するのも
遅いので決算が仕上がるのが、法人税の申告期限ギリギリだったりします。

ギリギリにものすごく儲かった決算で、多額の税金が発生するといわれて
困ったことになります。

顧問税理士に対する不満の中には、「申告期限ギリギリにものすごい税額を
払えと言われた」というものがありますが、実際にはこのような状況の場合も
あるのです。

お金の流れを見えやすくする、何にどれだけお金を使ったかを記録する
というのは、節税以前の作法です。

書類を管理する自信がないのであれば、現金払いをやめるなどの対処もあります。

枚方市の税理士 三木博人税理士事務所(大阪府枚方市)