自分で記帳している人が確定申告をするために収支計算をしていて
自分の感覚よりも儲かっていると感じた場合は、次の点を確認して
みましょう。
・去年の売上と今年の売上を比べて、増減金額に自分の納得のいく
説明ができるか?
・去年の売上総利益率と今年の売上総利益率を比べて、増減に
自分の納得にいく説明ができるか?
(仕入や在庫のないビジネス形態の場合は必要ありません)
・去年の経費と今年の経費を全体の金額ではなく、項目別に比べて
増減金額に自分の納得のいく説明ができるか?
なお、この確認をする前提として、去年と今年で同じ基準で、同じ
科目でそれぞれの金額を計上する必要があります。
自分の感覚と実際の利益が乖離する要因として、
・在庫の金額が多くなっている
(在庫は売れなければ費用にできないため、お金を払っても費用に
なっていない場合があります)
・固定資産投資をしている
(固定資産は購入した時にたくさんお金を払いますが、費用にできるのは
その一部だけです。翌年以降にも分割して費用になります)
・借入の返済額が多い
(借入の返済はお金を払いますが、元金部分の返済は費用ではありません)
・経費の計上もれがある
(前年との比較で発覚することが多いです)
商売をしていて、利益が出るのは喜ばしいことですが、自分の感覚
(手許のキャッシュがあまりない状況)と異なる場合は、しつこく
原因を探ることが必要になります。
どうやってもわからないということになれば、専門家に相談することも
検討されてみてはいかがでしょうか?