法人成り(個人事業者で事業をしていた方が会社にすることをいいます)
のメリットはいくつかあります。
大きくは、節税目的と対外的信用の向上の二つに分かれます。
節税目的については、所得金額が多くなればなるほどメリットが大きくなります。
(節税の目安はこちら)
また、会社であれば、決算月を自分で決めることができるので、
季節変動の激しい業種であれば、閑散期に決算をすることで
業績をコントロールしやすくなります。
業績をコントロールするというのは、決算の数字を予測したうえで
利益がたくさん出ているのであれば経費を使う、利益が出ていない
のであれば経費を抑えるなどの方法をとることです。
法人成りの節税以外のメリットの多くは、「対外的信用力向上」ということに
集約できると思います。
大企業と取引をする場合などで、事前に審査があり、個人事業者では
審査に通らないということがあります。
この場合、個人事業者よりも会社のほうが信用力が高いということになります。
なお、個人事業者よりも会社のほうが融資を受けやすくなるという
側面はあるのですが、個人だったら全然だめというわけではありません
ので、融資における信用については、会社のほうがちょっとだけある
という感じです。
従業員を採用する場合でも、個人事業者であるよりは人材が集まりやすい
傾向にあります。
「法人会員」などのサービスがある場合でも、個人より有利なものがありますが
これも法人のほうが信用力があるとされるからです。
なぜ、会社のほうが信用力があるかについては次回に改めます。
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