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現金支出を伴う経費計上による節税

2014年5月12日

「現金支出を伴う経費計上」による節税とは、普通にモノを買う、サービスを受ける
といった具合に

・保険に入る
・中古の高級車を買う
・毎月買っている消耗品をたくさん買う
・決算賞与を出す
・「節税になる商品」を購入する

などの方法が思いつきます。

もっともっと他にもたくさんありますが、節税といって思いつくのは
この「現金支出を伴う経費計上」ではないでしょうか。

個々の節税策の是非を検討するものではないので、個別に論じることはしません。


節税対策の基本といってもよい方法ですが、注意すべき点があります。

これらの対策では、納税する金額より大きな金額の支出を伴います。

「費用を買う」ことで計上されている利益を消して、もうけに対して
かけられる税金を少なくするのです。

この「費用を買う」については、冷静な判断が必要になります。

本当に必要な支出なのかということを常に考えておく必要があります。

ちなみに「毎月買っている消耗品をたくさん買う」については、必要なものを
前倒しで購入するのですが、たくさん買ってストックしているとそのストック
部分については経費になりませんので注意が必要です。

基本的には、消耗品は買った時ではなく、使ったときに経費になります。

ただし、いちいち使った量を計測するということが、実務的にも現実的では
ないので、買った量と使った量がだいたい同じくらいであれば、買ったときに
例外的に経費にできます。

なので、期末に大量に買いだめするのは経費にできません。

また、節税とは「赤字を作る」という側面があるため、毎年の業績を完全に
コントロールできる場合には有効です。

黒字にしようと思えば黒字にできる会社が、「意図的に」赤字を作るのが
節税であるといえます。

赤字を作ったものの、その後も赤字で業績が回復しなければ、結果的には
節税が経営体力を奪うこともありえます。

現金支出を伴う節税策の場合は、節税額を超える現金支出を伴うことが
多いので注意が必要です。

枚方市の税理士 三木博人税理士事務所(大阪府枚方市)