ビジネスを行っていると「固定費がいくらか?」ということを
常に頭に置いておく必要があります。
固定費部分を回収するまでは赤字になるので、どれくらい
売上をあげなければならないかを把握しなければなりません。
(仕入などがある場合は利益率を別途把握する必要があります。)
代表的な固定費は、従業員の給料、オフィス家賃などですが、製造業や飲食業
でない商売であれば、仕入、外注費など明らかに売上に連動して増減するもの
以外は、固定費という把握でよいと思われます。
製造業の製造原価の中でも、正社員の給料や仕事がなくても
支払われる外注費などは固定費になります。
飲食や製造業など水道光熱費が売上に連動して増減する場合など
は別途考慮する必要があります。
固定費か変動費かというのを神経質に分類するのではなく、明らかな
変動費以外を固定費とする、くらいの割り切りでよいと思われます。
そのように考えていくと、多くの場合は、仕入が変動費となり、
販管費が固定費となるということになるかと思います。
仕入がないサービス業などでは、変動費がなく、固定費だけになります。
固定費は、月にいくら、年間でいくらという二つが必要です。
月ごとで経費の支出を確認しながら、年間の業績をシミュレーションする
というやり方が必要になります。
また、月々では多少変動のる経費でも年間で均して考えると
うまくいく場合もあります。
厳密な区分ではなく、大まかな区分でよいので固定費がいくらかを
把握するというのは重要なことです。
次のステップとして、自社の事業の粗利がどれくらいかを
率(パーセント)で把握することに進みます。