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固定費の分類の際に考慮する項目(借入返済など)

2014年6月18日

固定費は損益計算書の項目を集計して算出します。

損益計算書の中でも売上原価と販管費という項目からピックアップしています。

損益計算書ではカバーしていない範囲の支出や営業外費用などで計上される
ものについては、売上原価と販管費のピックアップでは
集計しきれません。

固定費の集計から漏れるものに、借入の返済額があります。

借入の返済額は、「借入金の元金部分」と「借入の利息」の合計です。

これらのうち、「借入金の元金部分」は損益計算書にはあらわれません。

「借入の利息」についても、販管費ではなく営業外費用で計上されるため
固定費の集計から漏れてしまいます。

当然ですが、借入返済は売上の有無を問わず行わなければなりません。

なので、「固定費」という費用ではありませんが、必要な売上高を
シミュレーションする際には、必ず考慮しなければならない項目です。

借入の返済額を考慮した売上を算出すると、今度は利益が出ます。

借入返済のうち、利息部分は費用になりますが、元金部分は費用ではありません。

このようにして、借入返済を前提として損益分岐点を算出すると利益を計上する
ことになるので、法人税などの「儲けに対してかかる税金」
がかかってしまいます。

ということは借入返済を含めた収支トントンの状態ではお金が足りません。

税金がいくらかかるかというのは、損益分岐点の算出過程ではわかりません。
別途計算する必要があります。

ここで重要なのは、借入の返済は利益から行われるということと
利益が出たら、その利益に対して税金がかかるということです。

借入をたくさん返済しなければならない場合は、税金もたくさんに
なる可能性が高いのです。

このような場合には、「お金がないのに利益が出て、税金が払えない」
ということになりがちです。

枚方市の税理士 三木博人税理士事務所(大阪府枚方市)