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三木博人オフィシャルブログ

決算書から浮かび上がる問題点

2014年6月23日

ここまで固定費や変動費、損益分岐点の把握を通じて
決算書や試算表の数字の把握の仕方についてみてきました。

損益分岐点の把握は、それだけではあまり意味を持ちません。

過去の実績値を正しく処理し(去年もその前も同じ処理方法にすること)
過去との比較をできるようにします。

そのうえで将来の業績をシミュレーションします。

将来のシミュレーションに対して、実績値がどうだったかを分析します。

分析といっても大げさなものではなく、何が違っていたのかを確認する
といった感じです。

「経営分析」「財務諸表分析」などの教科書にあるような分析を行う
わけではありません。

ただし、「経営分析」などの手法についても役立つものはたくさんあります。

「損益分岐点さえ確認できたらすべての問題点が解決する」などという
ことではありません。

過去の業績をベースにして、将来の業績の目標を立てる。

業績について、事前の想定から異なっていたら、何が違っていたかを確認する。

事前にシミュレーションしたような営業活動ができていない、経費を使いすぎ
ているなどの問題点はこのような地道な作業の中で浮かび上がります。

会計ソフトに情報を入力して、ポンとボタンを押せば問題点が浮かび上がれば
よいのですが、残念ながらそのような「魔法の杖」はありません。

このような地道な作業の繰り返しで、「仮説→検証サイクル」を回して
改善をはかりましょう。

枚方市の税理士 三木博人税理士事務所(大阪府枚方市)